3年ぶりに復帰した理由は思いつき!? 現CHEL副将・青学出身の山本(平山)梨衣奈さんが改めて実感したラクロスの楽しさとは【前編】

LIFESTYLE

大学卒業後、一度離れたラクロスに戻り、今はCHELの副将をつとめるりいなさん。
復帰した理由や思いについて伺いました。

ラクロスの経歴
2012〜2015年 青山学院大学(DF幹部)
2018年 CHEL加入
2019年 DF幹部
2020年 CHEL主将
2021年 CHEL副将

――いままでのラクロス人生で印象深い出来事TOP3を教えてください。

印象に残っていることと言われて思いつくのは、やはり学生と社会人でそれぞれ経験した、「昇格」の瞬間です。

母校である青学は2018年はFINALにも進出し、今や一部常連のチームというイメージがあると思うのですが、私が2年生の時に2部降格を経験しました。そして3年生になって迎えた2部でのシーズン、「日本一」を目指せなくなってしまった当時の4年生が『2年で日本一を取ろう』と言ってくださいました。東大のグラウンドで入れ替え戦に勝利して4年生と一緒に1部に戻ることができたのは、ずっと色褪せない大切な思い出です。

社会人ラクロス1年目にも2部降格を経験し、その翌年には全勝で1部に昇格しました。チームメイトの決める1点1点が本当に嬉しかったし、社会人になってもこうして大好きなチームメイトと一緒に心が燃えるような経験ができるなんて、本当に貴重だなぁと感じていました。

最後の1つは……なんでしょう。(笑)

もっとあるだろう!と自分につっこみたいですが、あまり思い付かず。

強いて言うなら、大学に入学してラクロスを始めて3ヶ月で突発性難聴になり、片耳が聞こえなくなってからはじめてのラクロスをした時は印象深いです。音の方向が分からなかったり、人の気配が感じられなかったり、とても怖いなと思いました。でも同期や先輩のサポートが温か過ぎて、あっという間に慣れました。症状は変わらないながらいまでもラクロスを続けられているのは、間違いなくラクロスという組織にいる“人”が好きだからだと思います。

――大学卒業後に一度ラクロスから離れたかと思いますが、なぜまたやろうと思ったのですか?

社会人3年目の夏、突然やりたい!と思ってCHELに入りました。

理由は主に3つあって、1つめは、青学でコーチをしていたので自分自身もアップデートしなきゃ!と思ったことです。自身がプレーせずともしっかりコーチングできる方はもちろんいらっしゃると思うのですが、私はそういうタイプではなかったようですね。

2つめは、「クラブチームでラクロスをしている」という肩書きになんとなく憧れがあったからです。青学の先輩方は、ラクロスを引退してから(多くの方は引退前からも)きちんとお化粧をして、おしゃれをして、とにかく女子力が高い人が多いんです。わたしも引退したらそうなれるのかなと漠然と思っていましたが、待っていたのは相変わらずのノーメイクジャージ生活でした(笑)

2年半経ってやっと、「私はきれいなお姉さんより、スポーツが似合う女性(笑)になりたいんだ!」と気づいたわけです。この二つを両立してる人は本当に尊敬します。たくさんいらっしゃいますよね。今の憧れはバチェロレッテの福田萌子さん。(笑)

最後の理由は、大学同期とクラブの試合で戦いたいと思ったからです。2018年夏、CHEL対FUSIONの試合応援に向かっている途中、試合が暑さ指数の上昇で中止になったんです。そこで、今CHELに加入したら来月のFUSION戦で青学の同期でもあるララと戦える!と思いついて、その勢いのままに翌日に初めて練習に行き、その場で入部しました。完全に思いつきです。無事に翌月、ララとマッチアップできましたよ!

――昨年2020年からCHELで主将、副将をしていらっしゃいますが、難しい部分と面白さを教えてください。

1年間務めての率直な感想は、本っ当に頭を抱えることばかりだったなということです。やはりコロナ禍ということもあり何もかもが例年通りのやり方は通用しなかったことと、チームに混在している「勝ちたい」「楽しみたい」「仲良くやりたい」という気持ちを一つの終着点にもっていくことに難しさを感じました。

でも、オンラインを活かして全員面談に協力してもらったり、SNS企画をやったりトレーニングをしたり、今までになかった活動の幅を広げる過程はすごく面白かったです!

CHELは昨シーズン5戦5敗でシーズンを終えてしまいましたが、その後の交流戦では全勝し、試合に勝って心から楽しそうなみんなの顔を見ることができたのが本当に嬉しくて、やっぱり勝つって楽しいなと思いました。

――現在のお仕事についても教えてください。

小学校の教員5年目になります。子どもの頃から漠然と、教師という仕事に就く自分を想像することが多かった気がします。なぜか?と聞かれると、自分の人生で一番身近な職業だったからだと思います。(というかそれ以外知らなかった気もします)

楽をしたくて大学の指定校推薦で入ったのが教育学部だったこともあり、成り行きで教員免許を取りました。そしてその流れのまま採用試験を受けていました。

大学4年の9月ごろに焦り始めて就活もかじってみましたが、自己分析も満足にできていないのでしっくりくる仕事に出会うことはなく……。

ご縁があって合格をいただいたので、次の春には教壇に立ってひらがなを教えていました。もうすぐ初めての卒業生を送り出すのですが、毎日楽しくて仕方がないです。特に楽しいのは、授業で子どものボケにひたすら私がツッコミを入れてその漫才にクラスがドっと湧く瞬間と、職員室で先生たちとくだらない話をしながら笑っている時です。最近だと、ビオトープに氷が張っているのをクラスの皆で外に出て見に行って、冷たい冷たいと手を真っ赤にしながら遊んだことが楽しかったです。感性がまるで小学生のソレですね。(笑)

――仕事をする上で、ラクロスでの経験が活きていると感じる部分はありますか?

優先順位を考えることだと思います。今すぐにやらなければいけないこと、明日でもいいこと、1ヶ月くらいで仕上げたいことのほかに、上司に頼まれていること、保護者に頼まれていること、子どもに頼まれていること、などの事情も絡みます。

それぞれ必ず最適な取り組む順番があると思うので、それを常に考えて行動する癖は学生幹部時代に身につけられたかなと思っています。

後編に続きます!

 

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