学生では関東制覇、Sibyllaでは日本一、日本代表としてW杯にも! 3児の母として奮闘する大原(塙)妙子さんが子育てを語る

LIFESTYLE

学生時代、社会人ラクロス、日本代表としてご活躍されていた大原(塙)妙子さんは今は日々3人のお子さんの子育てに奮闘中。妙子さんならではの子育てについて伺いました。

ラクロスの経歴
中学・高校とバスケ部、大学入学をきっかけに新しいスポーツをはじめたいと思い、ラクロス部へ入部。1年生の時のサマーステージでビハインドシュートを決めて02関東ユースに選出される。02関東ユースではタケシさん、タカイチさん・伊藤さんに出逢う。
2002年:U19日本代表としてアメリカで開催されたワールドカップに出場
2003年:U21日本代表、オーストラリア遠征
2005年:関東学生リーグ優勝
大学卒業後、社会人ラクロスチーム「Sibylla(シビュラ)」に入部
2005年、2009年:日本代表としてワールドカップに出場。
※獨協大学HC
2009年:全日本選手権優勝 vs東海大学
2010年:結婚。全日本選手権優勝 vsミストラル
2014年:4年ぶりsibylla現役復帰 次男6ヶ月青空で授乳しながらのラクロス
2015年:ラクロス引退
現在は小学校3年生・1年生・4歳の子供と5人家族

――学生、社会人、日本代表とさまざまな場所で活躍されてきましたが、全ラクロス人生で印象に残っていることTOP3を教えてください

<3位>:2005年もアメリカ・アナポリスで行われたラクロスの世界大会、5位決定戦vsウェールズ

たくさんの同期がいたのでとても心強かったですし、代表活動自体が楽しかったことをよく覚えています。

<2位>:2009年でSibylla日本一になったvs東海大学

アップからチームが一丸となる雰囲気作りが最強でした。技術よりもSibyllaの熱い昭和的な気持ちがとにかく前面に出ていて、ミスしても誰かがフォローするといったチームプレーが勝利につながった試合でした。学生時代、どんなに頑張っても日本一にはなれなかったけど、社会人4年目にして勝ち取ることができたこの試合はとても印象深いです。

<1位>:4年時の関東学生リーグ決勝戦vs東京女子体育大学

とにかく接戦だったのに負ける気がしなかったことがとても記憶に残っています。どこを見渡しても仲間と必ず目が合う、普段の試合は緊張するのに、この試合はラクロスをするのが本当に楽しくて楽しくて仕方なかった試合。王者を奪還し優勝することができて最高でした!

トップ3に入れることができませんでしたがそれ以外にも、額チェックで流血事件、テーピングを巻いて試合に出て3針縫った、U19の練習で指を骨折したこと、2009の日本代表選考で行われたタイムトライアルが地獄だったなど、思い出に残っている出来事はキリがないくらいたくさんあります(笑)。

――現在、3人のお子さんの子育てをなさっているかと思いますが、1日の流れについて教えてください。

1日のリズムはだいたい同じで、子供の幼稚園と小学校、習いごとのフットサル・チアダンスの送り迎えをしたりしています。とある1日のスケジュールはこのような流れです。

6時:起床・朝食準備

7時:子供たち起床

8時:学校送り出し

9時:幼稚園送り出し、そのあと洗濯・掃除

10時:買い出しorママ友と外出

12時:昼食

13時:幼稚園お迎え

14時:次男帰宅

15時:長男帰宅

16時:習いごと送り迎え

17時:夕飯準備

18時:夕飯

19時:片づけや明日の準備、宿題チェック

20時:お風呂やテレビ

21時:寝かしつけ

22時:やっとひとりの時間

23時:就寝

少し前までは夜な夜なあつ森(Switch『あつまれ!どうぶつの森』)をしたり、最近では、メルちゃんやソランちゃんといった娘のお人形の洋服をミシンで作ったりしてます。

子供たちを送り出したあとにゆっくりコーヒーを飲む時間が幸せな時間です。ハンドメイドピアスや編み物、ネイルをする時間も好きです。たまに、子供たちが通っているフットサル場で行っているナイタースクールに行ってフットサルをすることもあります。

今後やってみたいことは、ジム、格闘系の習いごと、家庭菜園の再開、写真整理、DIY、ランニング、サーフィンなど、まだまだたくさんあります!

――子どもが生まれる前とあとで、自分自身の変わったなと思う部分はありますか?

運動する時間はほぼなくなった(つまり太った)。優先順位が自分中心ではなく子供中心になった。

何をするにしてもやりたいタイミングではできなくなった。心が広くなった。

自分のことだけではなく、家族5人分のことを考えられる心のゆとりがもてるようになったのではないかなと思っています。

――子育てで大切にしていることはありますか?

子どもの気持ちをまずはいちばんに考える

目線を合わせて話す

子供1人ひとり、感じ方や伝わり方、考え方が違います。子育てにおいては子供がどうしたいか、どうしたかったかをまずは聞くようにしています。大人では考えつかないことも、なかなか理解できないこともありますが、その理由を聞くことでお互いが、楽しく快適に過ごせるような気がしています。

――お子さんへの接し方で共通して心がけていること、逆に3人で変えていることなどはありますか?

  • 毎日寝る前に抱きしめる

「その日1日がんばったね」、「生まれてきてくれてありがとう」、「お母さんにとってあなたがとても大切な存在なんだよ」ということをスキンシップで伝える。

  • 長男

頼りにしているということも伝えますが、まだ小学三年生。甘えたい時は甘えさせてあげること、お手伝いしてくれた時はありがとうの気持ちを伝えることを大切にしています。

  • 次男

泣き虫な兄と甘えん坊でわがままな妹がいる分、普段は自分でどうにかしようとすることが多いので、気にかけて接したり、自由に伸び伸びやらせることが多いです。

  • 長女

とにかく観察力がすごくて効率が良いので、あまり注意することもありません。ですが、注意するとやる気がなくなるタイプなので、とにかくほめています(笑)。

――お子さんが幼稚園、小学校と新しい環境に入って、お子さんたちに変化はありましたか?

  • 長男

大切なお友達ができたこと。友達のために何かしてあげたいと思えるようになったことです。また、

最近感情のコントロールがうまくできなくてイライラしているので、以前アグネスチャンがTVで言っていたホルモンの説明をし、自分のせいでもなく、お母さんのせいでもなく、カラダや心が成長しているからイライラしてしまうということを長男にも伝えました。

  • 次男

幼稚園から小学校に入りプレッシャーがあるのか、何に対しても全力で手を抜こうとしないんですよね。宿題や学校の係を完璧にやりたがるので、頑張りすぎないこと、先生や親に頼っていいということ、いつも味方であることを話しました。

  • 長女

幼稚園で自分でやらなきゃいけないことが増えたからか、家に帰ってくるとわがままが炸裂しています。やりたいこと、やりたくないことがとてもはっきりしています。

――お子さんがやっている/やっていた習いごとなどを教えてください。また、いつかお子さんにラクロスを教えたいと思いますか?

長男はフットサルをやっていて今は書道も検討しています。次男はフットサル、妹はチアダンスを習っています。過去には、ベビーマッサージ、ベビースイミング、短期体操、短期ヒップホップ、短期水泳などもやっていました。今後バスケットボールと野球の体験に行く予定です。

ラクロスは大好きな競技なので、近場に習うことができる環境があれば習わせたいし、公園でパスキャッチなどもしたいですね。

――子育てをしていてラクロスの経験が活きていると思うことはありますか?

周りのお母さんよりも声が大きい(笑)

夜よりも朝が強い

コミュニケーション

聖徳太子のように3人の子供の声を同時に聞いて理解する(笑)

とにかく何ごとも恐れない、何事も成せる

オンオフの使いわけ

――自分の自由な時間をつくるために何か工夫をしていることはありますか?

子供が起きている時間でイライラしそうなとき、また1人になりたい時はトイレに隠れる(笑)

ひとりの時間を作りたい時は、子供たちを早めに就寝させる(日中たくさん体力を消耗させるために公園へ行くなど)

――とくに厳しかったことでも有名な体育大の黄金世代ご出身ですが、ラクロスと出産、ラクロスと子育て、どちらが大変ですか?理由も含めて教えてください。

ラクロスと出産であれば、断然「出産」です。改めて母は強しという言葉の意味がわかりました。私の場合、妊娠中の悪阻がひどくて毎日吐き気と眠気、食べ悪阻で仕事を辞めないと厳しいくらいだったのに、出産はさらに前駆陣痛も長いし、子宮口が開かず何十時間も痛みが続き、バルーンと促進剤でようやく我が子に会うことができた。本当に出産は命がけだということを実感しました。

ラクロスと子育てであればかなり悩みます。どちらも同じくらい大変でおもしろい(笑)。つらいこともありますが、探究するのが楽しいですし、その先に自分なりの答えがでてくる部分は共通していると思います。ただラクロスをやってきたからこそ、子育てで行き詰まった時も乗り越えられる気がします。日本代表だったこと、ラクロスで日本一になったことは、唯一私が自慢できることかもしれません(笑)

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