「迷ったら動け」を体現する中井祥子さんが日々心がけていることとは 今後の挑戦を語る【後編】

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原っぱ大学を中心に様々な活動に取り組んでいる中井さん。自身のライフワークで意識していることや選択の軸などをお聞きしました。

――いま特に打ち込んでいることはありますか?その内容や夢中になっている理由などについて教えてください。

ひとつは、やはり原っぱ大学です。コロナ禍で少なからず影響を受けているので、今までの新しい軸になるものを作るように他のメンバーと相談しながら動いています。原っぱ大学の南房総進出とかも、力を入れたいと思っています。

また、体を動かすことが好きなことと、アドレナリンが出るチャレンジが好きなので、2020年から長年の夢だったサーフィンをはじめました。今は小さい波に乗っていますが、いつかパイプラインと言う、波の間の通り抜けが出来たらサイコーだなと思っています。

人と話すことが好きなので、海外出身の同僚と話したいという動機で英語をスタートし早6年。

毎日オンラインで海外の先生と話しています。英語を学ぶこともそうなのですが、彼らの物事の考え方やポジティブさに目から鱗のことも多く、そうした学びが続けられる理由になっています。

――仕事、趣味はじめさまざまな活動に精力的に取り組んでいらっしゃる印象です。普段からご自身のライフワークで意識していることや選択の際の軸があれば教えてください。

①意思決定の判断:自分の意思でやりたいことかどうか。

②環境面の判断軸:コミュニケーションがちゃんと取れるかどうか

相互コミュニケーションがスムーズだと、自分が生きる(仕事がしやすい)ので、コミュニケーションがちゃんと取れる環境や相手かどうかを考え、取れていない場合は、よりよく取れるように働きかける

③チャレンジしているか:惰性になってくると飽きるので、常に新しく楽しめることをやるようにしています

 

――いまの生活で、ラクロスでの経験が活きていると感じることはありますか?あれば、その理由とそう感じるシーンを教えてください。

ラクロスというチームスポーツの経験として、感情面やモチベーションコントロールはできているかなと感じることがあります。これは私に限らず、ほかのラクロス経験者にも共通して言えることで、原っぱ大学のスタッフに入ってくれるラクロス経験者も同じ。スタッフをお願いする立場として、非常に心強いです。

また、早稲田大学時代も、FUSION時代も、みんなで環境を整えていく必要があったので、その時代に培ったのか、混沌とした環境だと自分を生かしやすいと感じています。それを理解しているので、0→1の環境を選ぶように意識しています。

アメリカにラクロス留学をしたときに、スポーツそのものを楽しむことを知りました。やっぱりプレーしてEnjoyしてなんぼでしょうというのも、アメリカで感じた考え方です。

――好きな言葉や大切にしている言葉はありますか?その理由も教えてください

「迷ったら動け」

どうしようか迷っている時は、ほぼほぼ自分の中で固まっている時。最後のひと押しが欲しいだけだったりするので、まず人に話を聞いてみたり、手をあげたり、動くことで道が拓ける経験を多くしています。だからこそ迷ったらまず動く。これを大事にしています。

 

――これから挑戦してみたいことや今後の目標、夢などはありますか?

3つあります。ひとつは、ホスピスを立ち上げること。自分が亡くなるときに、田んぼに映る夕日を見ながら死にたいなと思っていて。すなわち、生きることと死ぬことの分断を減らしたいという想いがあり、そのための立ち上げ準備を始めたところです。まだまだ先が見えず、このチャレンジ、なかなかしんどそうだぞと感じていますが、応援してくれる仲間がいるので、まず焦らず一歩ずつ前進していくこと。そう考えて日々動いています。

2つ目は、大きい波に乗ること。サーフィンでもっと大きな波に乗り、パイプラインの中を通れるようになりたいですね。

3つ目は、原っぱ大学のような活動を経済格差に関係なく経験できる環境の整備です。我々のような森遊びの活動は、保護者にこうしたアンテナが立っていたり、強いて言うなら経済的にも余裕がないと、辿り着けないケースが多くなっています。私たちもボランティアではなく、スタッフがきちんとお金をもらうからこそ、価値ある場を提供できる自負もあるのですが、経済格差による、非認知能力への働きかけの差は、年々大きくなるばかりです。非認知能力を子ども時代に身につけると、将来の幸福度が変わるというデータもあり(※1)、こうした活動を経済格差に関係なくできる環境整備ができないか、模索しています。

※1)出典:ロバート・J・ ヘックマン『Giving Kids a Fair Chance』(The MIT Press、2017年)

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