青学卒・現MISTRALで活躍する新卒2年目の小峯祥子さん(しょう)に聞く!仕事とラクロスの両立術とは

LIFESTYLE
大学3年生のときにラクロスの世界大会「ワールドゲームズ」にも出場し、社会人になってからは社会人ラクロスクラブチーム「MISTRAL(ミストラル)」で活躍する小峯祥子(しょう)さん。最初は仕事とラクロスの両立に悩んでいたしょうさんですが、自分流のバランスの取り方を見つけたと言います。その方法や、現在の会社に決めた理由などについて伺いました。

ラクロス経歴

2015~2019青山学院大学ラクロス部

2015:関東ユース選出

2017:ワールドゲームズ出場(大学3年生)

2018:強化指定選手選出

2019:アシックスに入社。社会人クラブチーム「MISTRAL(ミストラル)」に所属。

――まずは社会人でもラクロスを続けようと思った理由について教えてください。

引退するまでは、続けるつもりでしたが、社会人の準備に向けて一度完全にラクロスから離れる期間がありました。その時にリフレッシュができ、新たな気持ちでラクロスを始めようと決断することができました。

クラブチームに入るにあたり、いろいろなチームの練習に参加しましたが、一緒にプレーしたいと思う人がたくさんいたことと、チームの雰囲気が自分に合っているなと感じたのでミストラルに入部しました。

――就職先は、ラクロスを続ける前提で考えていましたか?

学生の時の目標が2021年のワールドカップに出場することだったので、続ける前提で就活をしていました。ただ、ラクロスをするためだけに会社を選んでしまうと、仮にラクロスをしないとう選択をした場合に後悔するかもしれないと思ったので、仕事内容もしっかり納得できる会社を選ぼうと考えていました。

――なぜアシックスに入社しようと思ったのですか?

私たちが就職活動をしていたころは売り手市場で、そこまで氷河期ではありませんでした。
あまり軸がないまま大手の企業を中心に選考を受けていたところ、他の企業の面接とアシックスの最終面接が被ってしまいました。

もともとスポーツは好きだし興味はあるけどそれでいいのかなと決めかねていたときに、青学のコーチであるしゅんさん(柴田陽子さん)に相談したところ、「もっと考えなさい」と言われてしまいました(笑)。それと同時に、「自分が働いているところが想像できる会社が自分に合った企業だよ」とアドバイスをいただいてハッとしました。アシックスではどんなことをしているだろうと想像してみた時に、大会の会場で仕事をしている姿などがふと思い浮かびました。そこでやはり、自分の人生にスポーツが必要だと気づき、アシックスに入社することを決めました。

――アシックスではどんなお仕事をしているんですか?

現在は、スポーツマーケティング部戦略チームに所属しています。トップアスリート、チーム、イベントと契約し、ブランドをPRすることで売上拡大を目指す仕事です。
また部内では、役員秘書も担当しています。まさか自分が秘書をするとは思っておらずとても驚きましたが(笑)、楽しく仕事をしています。

また、部署には外国人社員もおり、会議などはすべて英語で行われるのですが、幼少期に海外で過ごした経験を活かすことができていると思います。

――社会人ラクロスは、学生のときイメージしていたとおりでしたか?

1か月くらいで、社会人ラクロッサーのストイックさに驚きました。そこまで残業がない私でも日々の業務で疲れているのに、その中で平日トレーニングをして、仕事の翌日に試合があるときもきちんとパフォーマンスを発揮できることの凄さを今でも日々実感しています。
1年間社会人でラクロスをしてきましたが、正直ぼろぼろでした。土日でラクロスをして、もっと練習しよう!と思って日曜を終えるのに、平日は疲れて動けずにまた土曜日を迎えてしまう。その繰り返しでした。先輩の話を聞いていると、もっとうまく時間を使えるんだろうなと感じます。社会人ラクロッサーは、日々の時間の使い方が上手だと思います。

――仕事とラクロスを両立するために取り組んでいることはありますか?

予定をたてるときに、トレーニングや壁打ちなどの予定を先に入れてから友人とのごはんの約束などをするようにしています。週3日はトレーニングや壁打ちなどラクロスをするために時間を使い、出社時も早めの帰宅を心掛け、残りの平日を自由に使っています。
あとは、ラクロスキャラを社内で定着させることです。社会人チームに所属し、平日もトレーニングや練習で忙しいと話しておくことで早く帰宅できるようになりました。また、ラクロスを知らない人にアピールする機会としても活用しています。

――ラクロスの経験が、仕事に活きていると感じることはありますか?

ひとつは、楽しむ気持ちです。秘書業務も最初は自分のイメージにあまりないものでしたが、新しく身に着けることができるスキルなんだなと思うと、前向きにとらえることができました。「スケージュール管理や出張手配など単調に見える仕事もこなせるようになったら成長につながる!」と考え、仕事に向き合うことができているのは、ラクロスで「楽しむ」ことを学んだからかなと思っています。
もうひとつは、人を巻き込むことです。まだ立場的に巻き込むことはであまりできていませんが、秘書業務はとくに他部署との連携が大切です。一緒に仕事をする方々と気持ちよく仕事ができるよう、関わる全員に対して誠意をもって接する、感謝の気持ちをしっかり伝えることも、活かすことができています。

――ミストラルに入部して2年目となりましたが、社会人ラクロスを続けていてよかったと思うことはありますか? 

人との出会いです。違う大学や出身の人たちと同じチームで深く関わることが、社会人ラクロスならではの魅力だと思っています。技術だけでなく、考え方も刺激的で勉強になることがたくさんあります。
ですが正直、昨年はそれが上手くできていなかったと思います。自分の考えに固執してしまい、ほかの考えを受け入れられなかったこともありました。しかし、徐々に相手と自分の意見の違いを受け入れてプレーに活かせるようになりました。

それによって、自分の成長度合いがまだまだだなと感じられたのも、続けてよかったと思う理由の一つです。社会人で仕事をしていて、日本一を目指すことは滅多にありません。土日だけという限られた時間の中でも、さまざまな人たちと試行錯誤しながら活動しているチームにいられるのは、仕事とはまた別の成長にも繋がると思います。

――今後、仕事でどのようなキャリアを歩みたいと思っていますか?

明確なものではないのですが、海外で働く経験を積みたいと思っています。
社会人になってから自分の生きてきた世界はまだまだ狭いと痛感したので、日本にとどまらず世界で活躍できるような社会人になりたいです。
また、スポーツ業界で働いているので、ラクロスの普及活動にも積極的に関われるような仕事にも挑戦したいと思います。
ですが直近は、まず役員に頼られるようにがんばります!

――最後に、社会人でラクロスを続けながらバリバリ仕事をしたいと思っている学生ラクロッサーにメッセージをお願いします。

社会人でラクロスをやりたいと思っている人は、ラクロスの楽しさを知っているからこそ続けたい気持ちがあるのだと思います。そのようにどんな仕事でも楽しもうという気持ちがあればなんでもできるはずです!1年目はとくにあまり表立たない仕事もあるかもしれません。ですが、いまこの仕事をしていれば成長につながると信じ、社会人ラクロスも仕事も全力でできたら充実した社会人生活を送れると思います。私もまだまだ成長中なので、一緒に頑張りましょう!

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました