サーフィンのプロツアーに挑戦! 慶應義塾大学主将として全日本制覇も経験した出原由佳子さんがサーフィンの魅力を語る

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ラクロス部で全日本学生選手権優勝したのち、航空会社に入社。その後休職し、サーフィンのプロツアーに挑戦した経験をもつ出原由佳子さんに、サーフィンの魅力などについて伺いました。

ラクロスの経歴

  • 2007年~2010年:慶應義塾女子高等学校ラクロス部に所属。2009年にU-18に選出。
  • 2010年~2014年:慶應義塾大学女子ラクロス部に所属。2011年U-19W杯出場。2012年全日本選手権優勝。2013年全日本学生選手権優勝。

キャリアの変遷

  • 2014年:航空会社に入社。主に国際販売計画を担当し、提携外資航空会社との調整や、新規就航路線分析、法人契約などに関わる。
  • 2017年:2年休職し、サーフィンのプロツアーに挑戦。
  • 2020年:東アジアの経済統合に資する政策研究・提言を行う国際機関へ出向。

――まずは、サーフィンを始めたきっかけを教えてください。

東京生まれ東京育ちなので、学生の頃から自然に対する憧れのような気持ちはあったような気がします。もともと海が好きでマリンスポーツには興味があったので、ラクロスの次はサーフィン!と思っていましたが、本格的に始めたキッカケは、とにかく波乗りが難しいということです。

とくにショートボードは、波を待つために板の上に座ってバランスをとること自体不安定で、最初は動いている波の上でこの板に立つなんて信じられない!と感じたのを鮮明に覚えています。

今までほかのスポーツでは味わったことがないくらい難しさを感じたことで負けず嫌いに火がつき、やめられなくなりました。

――出原さんが感じるサーフィンの魅力は何ですか?

海との一体感、爽快感はもちろんですが、前述の通りとにかく難しすぎるということ。

サーファーはみんな同じことを言っている気がしますが、同じ波は二度と来ないので反復練習が簡単ではありません。何かひとつできるようになっても、波の質が変わればまたゼロから練習。波の質によって出来る技も乗り方も変わるので、波に応じた自分のベストを発揮しなければならない難しさが、自然相手のスポーツならではの魅力だと感じています。

もうひとつは、常に敵は自分自身で自分の限界との挑戦が続くことです。波は場所ごとに質も水量も異なり、インドネシアやハワイでは日本とは比較できないほど大きな波やパワーのある波があります。そういった自分が乗ったことのない波にチャレンジする時は自身を奮い立たせて自分の限界と向き合うので、その時に出るアドレナリンには中毒性があるような気がしています(笑)

――ラクロスの経験がサーフィンに活きていると感じる部分はありますか?

サーフィンの最初の一歩がスムーズだったのは、ラクロスで体幹が鍛えられてバランス感覚が良かったからかもしれませんが、スポーツ自体の性質や特性はまったく異なります。

ラクロスでは自分のミスも仲間がフォローしてくれますが、競技サーフィンでは誰も追加得点してくれません。勝つも負けるも自分次第。良い波に恵まれる運も味方につけなければならないと感じています。

――出原さんが実際にサーフィンで使用しているアイテム一式を教えてください。

サーフィンは、基本的にサーフボード、フィン、リーシュコード、ワックスがあれば出来ます。

板はオーストラリアのシェイパーにサポートしてもらっていて、これは5’7ftのBiggie Smallsモデル、ラウンドテールです。板のテールも角ばっていたり、丸かったり、波や自分の得手不得手に合わせて変えています。

フィンも同様に波や板に合わせて変えますが、私のお気に入りはFCS-ll アルメリックフィンです。オールラウンドに操作性が良く、もう長くこのフィン一筋です!

リーシュコードというのは板と自分の身体を繋ぐ命綱で、インドネシアは波のパワーがすごいので通常より少し太めのものを使っています。

――サーフィンを始めてみたいと思った時に、まずはどうすればいいですか?

まずはサーフショップで体験レッスンを受けてみることをオススメします!

私はスクールにも通わず、完全に上手い人を見様見真似する形でスタートしてしまい、あとから本当に後悔しました……。ラクロスもそうですが、変な癖がついてしまうと後から修正するのは大変ですよね。技術面だけでなく自然相手のスポーツなので、海のルールやマナーも含め、サーフショップの指導のもと、安全第一で始めてみてはいかがでしょうか。

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