「コートに立つ姿を娘に見せたい」日本代表経験を持つ明大出身・岩井(稗田)早織(あわ)さんが結婚と出産を語る

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明治大学卒業後、NeOに1期生として所属し、3度の日本代表を経験もつ岩井早織(あわ)さん。昨年入籍し、今年の8月には長女が誕生したあわさんに結婚と出産のリアルを聞きました。

ラクロスの経歴
2010年〜2014年:明治大学ラクロス部所属
2011年:U-19W杯出場
2013年:W杯出場
2014年〜現在:社会人ラクロスチーム「NeO」の1期として所属
2017年:W杯出場
2019年8月:入籍
2020年6月:出産

――今までのラクロス人生で印象に残っていることTOP3を教えてください。

1位:U19W杯のイングランド戦勝利

初めて出場した世界大会で、今まで日本が勝利したことがない強豪国イングランドに勝利できたことです。まだラクロスを始めて2年目の時に格上相手に勝利した経験は、その後のラクロス人生の自信に繋がりました。

2位:2013年W杯スコットランド戦敗戦

このスコットランド戦はW杯で上位リーグに残るための大切な試合でした。以前のU19世界大会では、スコットランドに敗れ日本はプールA(上位リーグ)から降格してしまったので、リベンジのつもりで臨みました。結果は最後の最後に逆転され、U19の時と同じように敗戦してしまったので、本当に悔しかったのと同時に、勝つことの難しさを改めて思い知らされた試合です。

3位:大学4年時のFINAL4vs慶應に敗戦

大学4年時のチームは練習試合では負けなし。リーグ戦も圧勝だったこともあり、明治大学史上初めての日本一も十分狙えるチームだという自信を持ってFINAL4を迎えました。ですがフタを開けてみれば、私自身試合では何もできず敗戦。ラクロスに自信をなくし、もうラクロスを辞めようかとも思っていました。

振り返ってみると、負けの記憶ばかりのラクロス人生です……。

ーー選手としても最前線を走っているタイミングでの結婚に迷いはありませんでしたか?

2017年3月にラクロス繋がりの飲み会で一緒になったのが、最初の出会いです。同年8月に付き合い始め2019年8月に入籍しました。色々な人にスピード婚だねと驚かれましたが、結婚への迷いはまったくなかったです。相手がラクロスをしていたこともあり、お互いで切磋琢磨できるかなと、とてもポジティブに捉えていました。

夫がラクロッサーでよかったなと思うことは、生活リズムが同じことです。毎週土日早朝から練習や試合に出かけるなど、1日家を空けることも多々ありましたが、お互いその生活を理解しているのはとてもやりやすいです。

あとは大きな怪我をしたときや試合に負けたときに、そのつらさを分かってくれるので気持ちの支えになりました。また一緒にトレーニングや練習もできますし、ラクロスの友達の輪が広がりました。男子ラクロスもとても勉強になります!

ーー妊娠中に辛かったこと大変だったことを教えてください。

動けない時期が多く、日に日に筋肉が落ちていくことを実感していくのがつらかったです。あれだけトレーニングしたのに……と悲しくもなりました。妊娠中でもできるトレーニングをしたいと思っていたものの、どんなことならできるのか、また誰に相談して良いかもも分からずもどかしかったです。

また、体重は増えすぎないようにと医者に釘をさされていたので、食べることが好きなのに食べたいものを思う存分食べることができず。ラクロスも然りですが、好きなことをやれないことがつらかったですね。そんななかでも気分転換するべく、コーチとして学生にコーチングしたり、チーム練習には参加していました。動くことができない分、コーチとして必要としてもらったことは自分の中でも大きかったです。あとはとにかく散歩をするなど、少しでも体力維持するべく、体調を見ながら歩きまくりました。

ーーラクロスと出産はどちらが辛かったですか?

辛さを比べるのはなかなか難しいですが、出産はかなり大変でした。多少のケガと膝の手術は経験済みなのである程度の痛みは覚悟していたのですが、出産は想像を絶する痛みでした。痛みが辛すぎたので、チームメイトからもらった笑える励ましの動画をひたすらリピートして気を紛らわせていました(笑)

――今の1日の生活のスケジュールを教えてください。

最近はだいたいこのような感じです。

7時 起床

7時半 授乳

8時半 家事、朝食

11時 授乳

12時 昼食

13時 散歩、赤ちゃんと遊ぶ

16時 授乳、夜ご飯準備

17時半 お風呂

18時 授乳

20時 夜ご飯

21時 授乳、就寝

3時 授乳

 

ちなみに、娘の「ここがかわいいベスト3」はこのような感じです(笑)。

1位:.寝起きに満面の笑顔になるところ

2位:目で私の姿を追って見てるところ

3位:お腹が空いてグーを口に入れてオエーってなるところ

 

――今後やってみたいことや挑戦したいことはありますか?

出産すると第一線から退く方も多いと思うのですが、ママラクロッサーとしてNeOのプレーヤーに復帰し、全日本選手権の舞台に立つことが今後の目標です。かなりのリハビリが必要になると思いますが、娘にコートに立つ姿を見せたいと思っています。

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